しもつかれとおにぎり

しもつかれという郷土料理をご存知でしょうか?

主に北関東で正月頃作られる料理なんですが。
材料が...主に鮭の頭、炒り大豆、人参、酒カス。大根やら油揚げを入れる家もあるそうですが。
とにかくこれらがドロドロになるまで煮込む料理です。
見た目もアレなのですが、正直味も...まあ貧しさゆえに生まれた料理だと御理解頂ければ。

そういった料理を、どういう経緯かわかりませんが昭和天皇が御試食されることになりました。
周囲はなにを考えていたのやらwもっと他にもあるでしょうに。よりによって。

担当者は悩み、ある作戦をたてたそうです。
まず北関東の厳しい冬の暮らしを情念込めて説明し、
陛下が感じいったところで、少量のしもつかれを陛下の手の平にたらし、
それを舐め取ってもらうという方法だそうです。

手の平からでる自分の汗は、自分にとって何よりも優る調味料。
例えアレな料理でも自分の味が混ざることで不思議と美味しく感じるというテクニックを使いました。

結果大成功でした。

という話を高校の講演で聴きました。講演者の方の名は忘れましたが。ごめんなさい。

で思ったのですが。
やっぱりおにぎりや寿司は直に素手で握るから美味しいのであると。
いや、昔の海外ニュースで寿司をビニル手袋越しに握るのを、テレビでみて感じたことなんですが。
だから海外の寿司はおいしくないんだと勝手に確信。
そのくせ外人さんバイキング形式は平気なところがなんとも。
誰が使ったかわからぬトングを使い回している癖に。

などとおもっていたんですが。最近日本でも料理番組でおにぎりを手袋で握ったりサランラップ越しに握ってるんですね。
ありゃまあ。

東日本ローカルの味噌おにぎり。手に味噌を塗って白米を盛り、握っただけのシンプルなおにぎり。
周りの味噌が御飯に良く合う、とっても美味しいおにぎりなのですが。
もしかして絶滅危惧種おにぎりになっちゃうのかな。

不思議とばあちゃんが握ったのが美味しかったなぁ。






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ねころびこいちゃん