懺悔

私は子供のころ早熟で、今と違って割となんでもこなせる方でした。
そんな中クラスにちょっと鈍臭い子がいました。
性格は素朴で素直で喧嘩もしない。でも成績はあまりよろしくない。
そんな子を見て、この子の成績をすべて上回ったらオイラはその子以上の存在になれるのでは?
なんて思い上がってました。

その鈍臭いと思っていた子が事故で亡くなりました。

お葬式で、その子が毎日新聞配達のバイトをしていたこと。
実家の農家を継ぐためにイロイロ努力していたことをご両親から伺いました。

自分の小ささ、精神の未熟さ、思い上がりに打ちのめされました。
人として完全に間違っていました。

もう育った土地とはほぼ縁が切れているので、その子の命日も忘れてしまいました。
が、ときどき思い出します。本当いい奴だった。そして後悔の念。
こういうことは忘れないです。そして身もだえする。

そしてこの後悔の念は、その子の冥福を祈っての思いだけじゃないのではないのか。
自己憐憫の強さで哀れむ自分に酔っているだけじゃないのがと。自己中なだけではないのかと。
そんなことを考える自分に自己嫌悪です。

0コメント

  • 1000 / 1000

ねころびこいちゃん